ネコとナマコの映画レビュー (第6回)「アンタッチャブル」
茶番
ショー:大変だー!
アン:うるさいわねー。急にどうしたの?
ショー:それがね、今日エレベーターを使おうとしたら、
アン:ネコなのにエレベーター使うのねあんた…
ショー:いいじゃん別に!それよりも、エレベーターに血みたいなものでこう書いてあったんだよ!「TOOTHEBRE」って!
アン:誤字多すぎでしょ!どう読むのよそれ…
ショー:これで「TOUCHABLE 」って書いてあったら映画とシチュエーションそっくりだったのになー。残念。
アン:何に対してへこんでるのよあんた…
ショー:誰がやったんだろうねこんなこと。
アン:誰でしょうね?相当な暇人だってことはたしかだけd
ショー:私d
アン:(バキッ!)
ショー:ウワアアアアアア!(サリー風) …って、ノってくれないの⁉︎
アン:当然でしょ!何?「お前だったのか」って言うと思った?何しょうもないことやってんのよ!
ショー:たしかに…あっ!
アン:どうしたの?
ショー:「茶番の度に殴られる」って言うノルマ達成じゃん!
アン:なんてもんノルマにしてるのよ!そんなボケしたら初見さんはあんたがそういう性癖持ってるって勘違いしちゃうわよ!
ショー:逆に考えるんだ。それでもいいさと。
アン:よくないわよ!全く…
作品紹介
アン:それで、今回紹介する作品は?
ショー:それはだね、
俳優陣の熱演が光る、何回見てもドキドキする超名作!
「アンタッチャブル」です!
アン:おおーっ!…って、また「超名作」ってワード使ったわね。
ショー:仕方ないでしょ。どの作品も本当に超名作なんだから!
アン:まあ、そうなんだけど…
ショー:わかった、今度からもっとボギャブラリーを増やすよ。
アン:わかったわ。
ショー:それじゃ、あらすじを言っていくね。
禁酒法が存在していた1930年代のシカゴ。ギャングたちはこぞって密造酒を作っていた。そんな中で、ひときわ強い力を持つギャングがいた。「アル・カポネ」である…財務官の「エリオット」は、カポネ逮捕のために警察へ派遣される。しかし、警察組織や街の政治家たちはとっくに腐敗している。そこでエリオットは、カポネ逮捕のため、正義感のあるな人物のみで作られた、外部からの影響を受けないチームを作ることにする。エリオットが選んだのは、街で唯一善良な警官の「マローン」、銃の達人である、訓練生の「ストーン」、財務省から派遣された、会計士の「ウォレス」の3人。お上の命令にも従わない、手出し不可能な彼らは、「アンタッチャブル」と呼ばれた…
ってな感じのお話です!…毎回そうだけど、あらすじだけで話の良さを伝えるって難しい。
アン:レビュー中にわざわざ尺使って言うくらい難しいの?
ショー:そんな言い方しなくてもいいじゃない!まあ、結構難しいね。だってさ、はっきり言うとこんなの見ればいいだけの話なんだもん。
アン:身も蓋も無いわね…そんなこと言うなら何でレビューなんかしてるのよ。
ショー:興味を持ってもらうためさ!このレビューをきっかけに名作を知ってもらって、実際に見て欲しいんだよ!
アン:なるほど。けどレビューが面白くないと興味を持ってもらえないわよ。
ショー:ウッ!
アン:そのためには、やっぱりあらすじで物語の良さを知ってもらわないと駄目なんじゃない?
ショー:ウッ!…努力します。
アン:頑張りなさい。
小話
ショー:アンタッチャブルといえば、やっぱりクライマックスの大階段のシーンだよね!
アン:そうね。迫力あるアクションも相まって、劇中一番ドキドキするシーンよね。
ショー:そうなんだよ!実は、この有名なシーン、名作「戦艦ポチョムキン」のオデッサ大階段のシーン(これも有名!)が引用されてるんだ!
アン:へー!初めて知ったわ。
ショー:なんだけど、監督は最初、引用するつもりはなかったんだよ。
アン:えっ?どういうこと?
ショー:監督は列車を舞台にした派手なアクションシーンを撮ろうとしたんだよ。
アン:それで?何かトラブルでもあったの?
ショー:いや、予算が足りなくなったんだよ。
アン:身も蓋も無いわね!
ショー:うん。予算関係の話がでてくると一気に冷めてくるよね。
アン:まあ、仕方ないわよね。映画に予算は付き物だもの。
ショー:いや、そうでもないんだよ。
アン:どういうこと?
ショー:実はこの映画パラマウント映画(アメリカの配給会社)の設立75周年記念作品なんだよ。
アン:だったらもっと予算出せたんじゃないの⁉︎
ショー:だよねー。けど、その結果映画史に残る伝説のシーンが生まれたんだから、結果オーライ!
アン:そうね。
ショー:他にも、「ストーン役がキャリアスタートになったアンディガルシアは、最初フランクニッティを演じる予定だった」とか、「ショーンコネリーは撮影当時スランプになっていた」とか話したいことがあるんだけど、例によって字数がとんでもないことになるのでここまで!
感想
アン:それで、この映画の総評は?
ショー:最初に言ったとうり、何度見てもドキドキする映画です!
アン:最近「最初に言ったとうり」ってワード使いすぎじゃない?もっと言い方があるんじゃないの?
ショー:そんなこと僕じゃなくてあのナマコに言ってy
ナマコ:ワアアアアアアア!
アン:あんたいっつも叫んでるわね!それにショーもさらっと人のせいにするなし!
ショー:人じゃないよ。ナマコだy
アン:(バキッ!)
ショー:すいません。それじゃレビューに戻るよ。
アン:とうとう殴られても無反応になったか…
ショー:息が詰まりそうになる、スケールと迫力満点のアクションは必見だし、キャラクターもとってもカッコよくて魅力的なんだよ!
アン:アクションシーンではカメラワーク等でとっても上手に迫力を出しているのよね!前述の大階段のシーン以外にも必見もののアクションが沢山あるので是非実際に見て楽しんでほしいわ!
ショー:そしてこの映画を語る上で欠かせない俳優陣の熱演!キャラクターのカッコよさを2倍にも3倍にもしているんだよ!
アン:今や有名俳優のケヴィンコスナーやアンディガルシアは、この映画の演技で注目されるようになったのよね。
ショー:そうなんだよ!ケヴィンコスナー演じるエリオットはまさに正義の味方って感じで文句なしにカッコいいし、アンディガルシア演じるストーンも少し危険な感じで魅力的なんだよ!
アン:そして何よりマローンを演じたショーンコネリーの演技よね!
ショー:SO RE NA‼︎(某サッカー部の部紹介風)撮影当時、ショーンコネリーは出演作に恵まれず、スランプ状態だったんだけど、この映画の演技で再注目されたんだよ!
アン:アカデミー賞助演男優賞を受賞したことからもどれくらいすごい演技だったかがわかるわよねー。
ショー:そうそう!カッコいいケヴィンコスナーやアンディガルシアと違って、ショーンコネリーの演技はとても渋くて、あの…そうだ!「スゴ味」があるんだよ!それも凄まじい!
アン:おお!語彙力ないあんたにしてはいい言葉見つけてきたじゃない。
ショー:でしょでしょ!
アン:(しれっとけなされてることには気付かないのね…)
ショー:それに、脚本もしっかり作り込まれているので、非の打ち所がない完璧なストーリーになっています!
アン:見ていて楽しめる映画ですので、是非、実際に見てください!
ショー:それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
アン:えっ?それってナマコのセリフじy
ショー:いいのいいの!どうせあいつ今回も休みなんだし…