ネコとナマコの映画レビュー (第7回)「素晴らしき哉、人生!」
茶番
ショー:クリスマスが今年もやってくる♪
アン:(何言ってんだこいつという目)
ショー:何だよその目は!
アン;当然の反応よ!
ショー:当然って…何もおかしいこと言ってないよ僕。
アン:とうとう、お脳の回路が完全にプッツンしたか…
ショー:プッツンしてないよ!
アン:どうしてよ!クリスマスはずっっっと先よ!
ショー:そうだね、けど…
アン:けど何よ
ショー:「今年もやってくる」ことに変わりはない!(あと何ヵ月も先だけど)
アン:(バキッ!)
(ベルの音)(吹っ飛ばされたショーがインテリアのベルに当たった)
ショー:痛スギィ!てか今僕ベルに当たらなかった⁉︎
アン:そうよ。おめでとう。
ショー:おめでとうって何がさ!
アン:別にあんたに言ってるわけじゃないわよ。
ショー:じゃあ誰に言ってるのさ。
アン:あんたあの映画見てないの⁉︎ベルが鳴るっていうのは、天使が羽をもらったって
ことじゃない!
ショー:あー、あの映画か。
アン:おめでたいことじゃないの。
ショー:そうかもしれないけどそれより優先することがあるでしょ!
アン:何よ?
ショー:僕の心配はしてくれないの⁉︎
アン:え?あんた…不死身じゃないの?
ショー:違うわ!
作品紹介
アン:それで、あんなやり取りをしたんだから作る映画は決まってるわよね。
ショー:そうだね。そんなわけで今回紹介する映画は、
「ダイハード」でs
アン:(バキッ!)×3
ショー:3発も殴ることないじゃない!
アン:殴るわよ!
ショー:しっかりクリスマスの話したでしょ!
アン:天使とは全く関係ないじゃない!全く…
ショー:すいません。
さ、気をとりなおして今回紹介する映画は、
見た後心が必ず綺麗になって、涙が止まらなくなる白黒映画の傑作!
「素晴らしき哉、人生!」です!
アン:おぉ〜!やっぱりこう来なくちゃね!
ショー:アメリカではクリスマス映画の定番で毎年放送されるほどの超名作なんだけど、日本では知らないって人が多いんじゃないかな?
アン:そうねー、こんないい作品なのに残念!
ショー:あらすじを言っていくね。
クリスマスの夜、大勢の人が「ジョージ・ベイリー」という男のために祈っていた。どうやら彼は善人で、これから自殺をしようとしているらしい。その祈りは神様たちの所にも届いており、神は半人前ゆえにまだ翼をもらっていない
天使「クラレンス」に彼を助けさせることにした。ジョージを助け翼をもらうため、クラレンスはジョージの半生を追っていくことになる…ってお話!
アン:とても感動出来る作品なので是非、見て下さい!
小話
ショー:突然だけど、この映画の吹き替え版っていつに作られたと思う?
アン: …分からないわ。
ショー:なんと、2014年になって初めて作られたんだ!
アン:そんな最近⁉︎ってことは、1946年に公開されてから約70年も吹き替え版が作られてなかったの?
ショー:そうだよ(便乗)。しかも、吹き替え版を作成した人達もすごくてね、なんと、島根県のボランティアの皆さんによって作られたんだ!
アン:えぇー!けど、どうしてボランティアさんを集めてまで吹き替えを作ったの?普通、吹き替えはその道の人がやるものなのに…
ショー:それには理由があってね、「往年の名作を見ようにも、字幕版しかなかったら、目が不自由だったり病気だったりする人は楽しめない。もっと多くの人に映画を楽しんでもらおう!」という考え(超大雑把ですが)から、赤い羽根募金で集まったお金を使って、吹き替えを作ったんだよ。
アン:すごいわねー。
ショー:(小並感)
アン:うるさいわね!
アン:けど、より多くの人が映画を楽しめる社会って素晴らしいと思わない?
ショー:当然!いやー。感動の名作の裏側には、これまた感動できる話があったんだね。
アン:ロマンチックねー。
ショー:テイストは変わるんだけど、他にも面白い小話があってね。実はこの映画、真夏に撮影されたらしいんだ!
アン:えっ⁉︎この映画の舞台ってクリスマスよね?
ショー:そうだよ(便乗)。
アン:雪とかはどうしたの?
ショー:それについては面白い話があってね。当時、人工雪としては白く塗ったコーンフレークが使われていたんだけど、キャプラ監督は録音も実際の音でしたかったんだよ。
アン:それで?
ショー:けど、いざ録音するとコーンフレークを踏む音でセリフの音が聞こえなく
なっちゃったんだ。
アン:えぇっ!どうするのよ⁉︎
ショー:そこで、新しく「石鹸泡と水と化学泡フォーマイト(消化器から出てくるアレ)を混ぜて作り、送風機で吹き付ける」という方法を作り出したんだよ!
アン:道を自分で切り開いた!
ショー:これだと、踏んでも音は出ず、しかも足跡も雪みたいに着く!ってなわけで、無事撮影を終えることができたんだよ!
アン:すごいわねー。…あれっ?
ショー:ん?どうしたの?
アン:真夏の撮影ってことはすごく暑かって訳よね。
ショー:そのとうり。32度だよ32度!
アン:けど、俳優さん達すごい厚着だったわよね。
ショー: …あっ。
アン:暑さはどうしたのかしら。
ショー:送風機の風と…
アン:何よ?
ショー:気合い!
アン:デスヨネー。
総評
アン:さて、今回の総評は?
ショー:アカデミー賞5つにノミネートしたことからも分かるように、この映画は星の数ほどあるドラマ映画の中でも、最高傑作だと言っても過言ではないほどの名作だと僕は思います!主人公のジョージは非情に良く作られたキャラクターでとても感情移入しやすいですし、他のキャラクターも、しっかり作り込まれています。物語も、見てい必ず感動する、とても素晴らしい仕上がりになっています!(この映画を見て涙を流さない人はいない!)それに、見た後、必ず何かいいことをしたくなるんだよ!映画なのに、現実の自分たちに影響を及ぼせるんだよ!すごくない⁉︎
アン:俳優さん達もそれぞれのキャラにあった、とても良い演技をしてるのよね!
ショー:特に主人公のジョージ役のジェームズステュアートの演技が素晴らしいんだよ!感動のドラマの主人公にふさわしい、人間味あふれる魅力的な演技をしているんだ!
アン:アカデミー主演男優賞にノミネートしたことからも演技の素晴らしさがわかるわね。
ショー:あと最後に!「人に親切にできていないな」と思うことがあったら、是非この映画のことを思い出してください!優しい気持ちで心がいっぱいになるはずです!
よし、総評はここまででいいか。ところで、街で聞いたんだけど、最近の子って白黒映画見ないって本当⁉︎
アン:ええ、そうらしいわよ。
ショー:ええぇ!そんなもったいないことある⁉︎
アン:驚きすぎよ。
ショー:当然の反応だよ!白黒映画の名作は山ほどあるのに…
アン:そんなに落ち込まなくても、このレビューで白黒映画の良さを人に伝えれる
かもしれないじゃない。
ショー:無理だよ。このブログの読者数じゃ…
アン:あっ、そっかぁ…
ナマコ
ナマコ:皆さんこんにちわ、ナマコです。え?最近自虐ネタが多って?仕方ないじゃないですか。このブログから自虐ネタを取ったら何も残りませんよ!…自分で言ってて悲しくなってきました。それじゃ今回はここまで。取り上げて欲しい映画関係の話があったら是非、
コメントしてください!
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。